夫婦共用の口座として使用している人は注意が必要!相続の時にどのようなデメリットがあるの?
銀行の口座は単独名義のみとなっているので夫婦共同名義にする事が出来ませんが、代理人カードを発行してもらえるので夫婦共用の口座として使用する事は出来ます。
夫婦共用の口座を作っていると預金を管理しやすくなる、各種料金の支払いが便利になるなどメリットになる点も多いです。
しかし夫婦のどちらかがなくなって相続が行われる時はデメリットになってしまう点もあるので注意しなければいけません。
そこでどのような点がデメリットになってしまうのか注意するために確認していきましょう。
目次
どちらの預金か分からなくなる
夫婦共用の口座として使用していると夫婦それぞれが得た収入が預金されているのでどちらが稼いだものなのか判別するのが難しくなってしまいます。
夫婦のどちらかが亡くなって相続をする時も預金が誰のものなのかはっきりしないと法定相続人で分割する時に困ってしまいます。
場合によっては意見が食い違って法定相続人同士で揉めてしまう事もあります。
夫婦共用の口座として使用しているとどちらの預金か分からなくなるので相続をする時の事を考えるとデメリットになってしまいます。
相続税を減税する事が出来なくなる可能性もある
遺産を相続する時は相続税が課せられますが、配偶者控除を活用すると減税する事が出来ます。
遺産がたくさんあるほど相続税も高くなってしまうので配偶者控除を活用して減税している人も多いです。
しかし夫婦共用の口座として使用しているとどちらの預金か分からなくなるので配偶者控除が適用されない場合があります。
配偶者控除を活用する事が出来ないと通常通り相続税を支払わなければいけなくなるので手元に入ってくる遺産も少なくなります。
夫婦共用の口座として使用していると相続税を減税する事が出来なくなる可能性もあるので注意しなければいけません。
まとめ
夫婦共用の口座として使用していると日常生活の中では便利ですが、相続の時になるとこのような問題が出てしまいます。
特に法定相続人が多くなる場合はトラブルの原因にもなるのでしっかり考えておくようにしましょう。
この記事の監修者
税理士 原 直哉(ハラ ナオヤ)
司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(FP)
経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。
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